「あの人この人に聴きたい“健康と幸せ”の秘訣」座談会

2023年5月25日

みなさんの考える健康と幸せは何ですか。一人一人考えは違うかもしれません。もしくは、あまり考えた事がないという方も多いのではないでしょうか。今年度は様々なジャンルで活躍している人との座談会をシリーズで掲載予定です。それを通して、健康について考えるきっかけにしていただき、地域を元気に「地域まるごと健康づくり」の輪を広めていければ幸いです。

 

NO.1知憩軒 長南光さん(後編)

今月号では長南さんを含めた6人で、それぞれが考える健康や幸せについて交流した様子をご紹介します。

  • メンバー

〇長南光さん(知憩軒)     〇鬼島光子さん(羽黒支部)

〇堀内院長(鶴岡協立病院)   〇薄衣千里(鶴岡協立病院 栄養科)

〇渡邉このみ(協立リハビリテーション病院 栄養科)   〇石塚佳央理(本部組織部)

                 座談会の様子はコチラ

 

それぞれが感じる「健康と幸せ」

(鬼島)幼少期に東京から母親の実家に疎開してきて来ました。有り金をはたいて家を建て、畑を借りて色々なものを植えたりとゼロからの出発でした。自分で作った野菜や食べ物は全部食べると言う食に対する母の思いが、自然に身について育ってきました。そのお陰で今健康にいられるのだと思います。

 

(薄衣)母親が調理師をしていた影響もあり、小さい頃から食べる事が好きでした。今でも食べている瞬間や、食べている人を見る事で幸せを感じます。仕事の中では「美味しかったよ」等と言われたり、患者さんとコミュニケーションをとる事でやりがいや幸せを感じています。

 

 

(渡邉)仕事の中では、車椅子やリハビリで入院される方が、退院される時に少しでも元気になっていく姿を見ると良かった思います。食事をとれない患者さんには話を聞いて、少しでも食事が進むようになるとやりがいと幸せを感じます。暮らしの中では、誰かと食事をとることは幸せな事だなと感じます。食事は自然と笑顔になり、笑顔と幸せは連鎖していくと思います。

 

(石塚)組合員活動では、コロナ禍の様々な制限が最近少しずつ緩和されてきた中で「みんなで楽しくワイワイおしゃべりしながらご飯を食べたい。それが幸せ」と言われることがありました。人と繋がり色々な活動が出来る事が心も身体も元気になる源だと最近特に感じています。

 

 

(堀内院長)

私は山形大学の医学部の一期生で、卒業後は地元の長野県に戻って無医村の医者になろうと思っていました。しかし学生時代に佐藤満雄元院長と本間病院の本間信元院長と巡り合い、尊敬出来る先生と一緒に仕事が出来たら幸せだなと思い来ました。その中では組合員さんが自分達でお金を出し合い作っている病院で、組合員さん達と共に医療をやっていける事に希望を持っていました。医者をしていると、生と死をどうとらえたら良いか常に自分の中にありました。そこからさらに人間の幸せとは何かと考えるようになりました。

 

長南さんのお話を聞いて

  (鬼島)話を聞けてとても幸せな気持ちになりました。食は大事なことだとあらためて思いました。それを人にどの様に伝えていけば良いのか考えていきたいと思います。

(薄衣)あらためて食べる事は幸せな事で、食べる事を大事にしたいなと思いました。それと、一日1時間でも自分の好きな事をやる時間を作っていきたいと思いました。

(渡邉)健康は食事と心を豊かにする事だと学びました。何か自分の中でこれという物を見つけて積み重ねて行きたいと思いました。それと心身ともに健康でいられる事に、周りの方への感謝の気持ちを忘れずに接していけたらと思います。

(石塚)長南さんの生き方そのものに感銘を受けました。外にばかり目を向けるのではなく、現状に目を向けて「今何が出来るのか」自分と向き合っていきたいと思います。

(堀内)私と長南さんの考え方は似ている部分があると思いました。私も仕事が厳しくなると、芸術的なことや心を癒せることを見つけないとバランスがとれないなと思い、常にそれを求めてきています。それと感謝、感動、祈りが人生を豊かにする肝だと感じました。言葉や知識は職員や患者さんに伝えられますが、本当に伝えなければならないのは、心と文化だと思います。しかしそれを伝える事は難しい事です。今回はその事をお話しいただいて感謝です。

 

長南さんより最後に

今の暮らしを維持することは少し努力が必要だと思います。私は常に草木の命に感謝し、暮らしの中に取り入れています。それと自分がうれしい事や楽しい事は人にもしてあげて、それを見て感じてもらい、そこから更に楽しい人を増やしていければと思います。

 

堀内院長より

全てに命があります。私たちは同じ命を生きている仲間だと知った時に、幸せの中に生かされていると感じられると思います。長南さんはその幸せの中に生きていると教えていただきました。ありがとうございました。

 

※次回NO.2は9月号の掲載予定です。お楽しみに!

 

 

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