基本理念
障害があっても
人間としての尊厳をもって生きることを支援する
リハビリテーション医療・介護を目指します。
基本方針
1 「住み続けられるまちづくり」をリハビリテーション医療・介護の分野で進めます。
2 安全・安心のリハビリテーション医療・介護を実施します。
3 患者様の人権を尊重します。
4 医療の質の向上をめざします。
5 生活の質の向上をめざします。
6 無差別平等の医療・介護の実現をめざします。
7 地域リハビリテーションを推進します。
8 社会保障の拡充と平和な日本をめざします。
これらを、患者・家族、共同組織、地域の方々と力を合わせて取り組みます。
院 長
茂木 紹良
鶴岡協立リハビリテーション病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
当院は医療生活協同組合やまがたの医療施設の中の「リハビリテーション医療」を担っており、主に脳卒中の回復期の障害と、高齢者の骨粗鬆症を基礎として起こる障害および神経疾患による障害のリハビリテーションを行っております。
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)、廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)、運動器リハビリテーション(Ⅰ)の認定と、回復期リハビリテーション病棟を取得しており、リハビリテーションに総合的に対応できる病院です。
障害の3つのモデル(脳卒中モデル、廃用モデル、認知症モデル)への対応と4つの巨人(不動、不安定、失禁、知的障害)と2つの課題(嚥下障害と栄養障害)にチーム医療として前進させるための取り組みを強化しております。特に摂食嚥下障害の診断・治療を強化しており、庄内一円での取り組みを行っております。
当院の理念・基本方針の実現には、医療の質や内容、体制等を充実させ、また多くの方々との連携も強化しなければならないと考えております。皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。
沿革
くわしくはこちら診療科
リハビリテーション科 / 内科 / 神経内科
病床数 / 病棟機能
156床 (回復期リハビリテーション病棟 104床 / 療養病棟 52床)
回復期リハビリテーション病棟とは
「脳血管疾患」または「大腿骨頚部骨折等」の患者さんに対して、日常生活動作能力の向上による寝たきりの防止と、在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行う「在宅復帰・職場復帰を目指す病棟」です。障害の出来る限りの改善を図り、退院後の生活を見据えた日常生活動作(食事・排泄・着替え・入浴など)の集中的なリハビリに取り組みます。看護師・介護士の他に医師やセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)ソーシャルワーカーなどの多くの専門職種がチームとなって支援し、自立を目指していきます。
回復期リハビリテーション病棟では、朝起きてから寝るまでの入院生活すべてをリハビリと捉えています。それぞれの動作に目的をもって、出来る限りご自身の力で生活出来る様に患者さんに合わせた援助を行います。
日常生活動作訓練と呼ばれる「食事をとる」「洋服を着替える」「身支度を整える」「トイレへ行く」「お風呂に入る」などの行為の一つ一つが患者さんにとってはリハビリとなります。これらの動作を獲得していただけるように、日常生活の中でより近くにいる看護師・介護士が退院後の生活にむけて支援を行います。
また回復状況を病棟専門スタッフチーム内で情報共有し、患者さん・ご家族の方と一緒に自宅復帰に向けての環境整備に取り組みます。必要な方には専門スタッフと一緒に自宅環境の確認も行っています。
私たちが営む、日々の生活において当たり前のようにしている事を、障害を持ったからと断念せず、再び同じように過ごすことができるように、入院中から配慮していきます。
具体的な取り組みとしては…
摂食嚥下障害を有する患者さんへは、言語聴覚士と協働し、嚥下訓練を行っています。胃ろうや経鼻チューブから離脱して食事を口から食べられるようになった患者さんもいらっしゃいます。
排泄障害を有し、尿意がなく失禁している患者さんは時間を決めてトイレに誘導し、トイレでの排泄ができるようになった事例など、あきらめず、関わる事を大切にしています。
療養病棟
回復期リハビリテーション病棟とは異なり、身体機能の維持・増進や機能訓練の量が少なく、介助を要する患者さんが多い病棟ですが、そんな中でも患者さんの活動性や自立を促すように考慮したケアを提供できるようにしています。
特に高齢者の場合、ベッド上で全ての日常的な動作を済ませがちになったり、転倒の不安からじっとしていることが多いです。しかしそれでは逆に身体機能を弱め、体力低下や生活能力の低下を引き起こしやすくなり、家族の介護負担を増加させることにもつながります。長期療養を支えていく家族の疲労や負担の軽減も考え、個別訓練以外にも、趣味活動やレクリエーション、体操などの集団訓練を行い、起きて生活する習慣をつけることで、家に帰ってもベッドから離れて生活することが出来るようなケアをしています。
介助の必要な患者さんでも日中は毎日、私服に着替えて過ごしていただきます。
着替えを行うことで、生活にメリハリをつけることもできます。好きな服を選ぶことは、受け身になりやすい病棟生活の中で、自分で行う“自発的”な活動にもなります。日々の活動そのものが、リハビリとなり、退院後の生活につながっていきます。
患者さん自身の日常生活動作を拡大していくことに加え、家族への介護士指導(更衣訓練・移乗方法等)や社会資源・福祉用具の紹介等、できなくなったことへの代替サポートも行います。リハチームと情報を交換・共有しながらチームで関わっていくことを大切にしています。
学会の認定・承認基準など
日本リハビリテーション医学会研修施設
脳血管疾患等リハビリテーション科 Ⅰ
運動器リハビリテーション科 Ⅰ
廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
庄内南部及び酒田地区地域連携パス協議会参加病院(脳卒中パス、大腿骨近位部骨折術後パス)
山形県庄内高次脳機能障がい者支援センター併設
施設基準一覧 くわしくはこちら
介護事業
訪問リハビリテーション / 介護予防訪問リハビリテーション / 通所リハビリテーション / 介護予防通所リハビリテーション
特徴やお知らせなど
医療生協における当院の役割は、急性期病院と連携した回復期リハビリテーション、地域の医療機関・施設と連携した生活期のリハビリテーションを行うことです。そのため回復期リハビリテーション病棟、療養病棟、外来、通所・訪問リハビリ・小規模多機能施設を運営しています。脳卒中と大腿骨近位部骨折については、荘内病院・日本海総合病院と地域連携パスを実施しております。退院後の生活を含めた切れ目のないリハビリテーションを行い、患者様・利用者様が、家庭や地域で生き生きと健康な生活が再びできるように復職、希望する活動・参加や自動車運転の再開をリハビリチーム一丸となって支援しております。高齢社会におけるリハビリテーションの課題として、長年、老年症候群の予防、改善に取り組んでおります。具体的には寝たきり予防、不安定で転倒しない、排泄・認知機能の改善、リハビリに必要な栄養療法、障がいの予後を左右する嚥下障害・誤嚥予防等の取り組みです。県の委託を受けた高次脳機能障がい者支援センターを併設、リハビリ支援ロボットの導入を推進しております。
リハビリテーションとは
患者さんにとって病棟生活すべてがリハビリである以上、医療スタッフはすべてリハビリスタッフであるという考え方です。自宅へ帰るために、社会へ帰るために、日常生活動作訓練をはじめ復職や復学に向けた訓練も行っています。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、リハビリ認定看護師、歯科衛生士、管理栄養士等が運動、精神、認知、摂食・栄養、コミュニケーションなど様々な角度からリハビリテーションが提供できる体制を整えています。